2012年12月25日火曜日

太陽電池の高効率化が加速?

本日の朝刊に太陽電池の変換効率85%が出せることを原理を確認できたとの見出しがあった。北海道大学は、光の進む方向に半導体を並べて、太陽光の波長の短い順に吸収して電気に変える。これで、実用化に向けて開発を続けるとのことだ。現状の太陽光の変換効率は20%程度で、ZEB化は4階建てがやっとであることが試算例からわかっている。発電効率が85%となれば、12階建てでもZEB化は現実なものとなる。今年7月には京大が変換効率40%を達成したと報じられたばかり。これから着々と変換効率の向上に期待を寄せる。
太陽光発電ロードマップ(PV2030+):NEDOより

2012年12月24日月曜日

絵本のチカラ

今日はクリスマスイブ、

子供に絵本を聞かせると、大人の顔を見ながら聞きこむそうだ。子供もそれなりに生活に苦悩があり、それを絵本を読むことで解消していくそうだ。絵本の中にはファンタジーがあり、それが慰めとなり元気をもらうようだが、大人はどうか。人生辛いと思う場面は山ほどあるけど、絵本のようなファンタジーはあるのだろうか。ファンタジーを追い求める歳ではないはずだが、それが宗教であり、私には信仰であったかもしれない。クリスマスはそういう意味でファンタジーかもしれない。クリスマスの聖歌を歌いながら、安心感を感じながら歌い続けたいと思ったのはなんだったのだろうか。今年のクリスマスは疲れた心が癒されるクリスマスなのである。
絵本のチカラHPより

2012年12月9日日曜日

COP18閉幕

COP18オフィシャルHPより
COP18がカタールのドーハで閉幕したようだ。国内のマスコミでは以前ほど報道していないせいか、あまり耳にする機会もなく、閉幕のニュースを聞いた。

京都議定書の2013年以後の第2約束期間の設定、2020年以後の新たな枠組みつくりが主な議題である。今回のCOP18では京都議定書の第二約束期間を2013年から8年間とすることになったらしい。だが、京都議定書の第二約束期間のルールづくりとお金のことで、新興・途上国と先進国でもめたようだ。結局ルールが未完成のまま、2013年に突入するのだが、次にあるCOP19では完成できるのだろうか。

世界各国の経済や技術レベルの格差があまりにも大きいのだから、合意に至る道は険しいが、徐々に合意形成にむけて前進しなければならない。

2012年11月6日火曜日

新電力

新電力とは、50万キロワット以上の小売電力事業者が提供する電力のことで、今年春から経産省がこう呼ぼうと決めた新造語である。以前までは「特定規模電気事業者(PPS)」と言われていたものだ。2000年の電力自由化当初、契約電力の上限2000万キロワットから現在の50万キロワットまで上限を下げて、総電力量の60%までが自由化の対象になってきたようだ。それでもまだその実際のシェアは3.5%(2011年調べ)にとどまっており、これからの新電力の拡大が期待される。(日経2012.11.5朝刊)
新電力のシェア(日経新聞より)
で、CATVの事業者がマンション向けに、放送・通信とセットに電力小売事業を展開するようだ。一般家庭向けには自由化の影響が及ばないように見えたが、マンションのようにまとまっている需要向けに自由化は成り立つ。これで、「新電力」という新造語はまたわれわれにもっと近づくだろう。

2012年10月24日水曜日

温故知新

ある日、仕事で電力会社へ訪れたとき、ロビーのところに飾られた写真があって取ったのがこれだ。
「節電 電力制限」と書いた板を車に乗せて町中を回っている様子が映っている。昭和何年だったのか忘れたが、昔はこうだったのだ。世の中、同じこと繰り返されるというけど、これほどわかりやすい例はまれであるだろう。少し前まで、当たり前のように使っていたエネルギーだが、それは昔のことを忘れていただけだった。

昔の節電運動?

2012年7月1日日曜日

全量買い取り制度はじまる

資源エネルギー庁より
再生可能エネルギーの全量買い取り制度が今日でスタートした。日経の集計によると、太陽光発電と風力発電の新規計画が200万kWに達したようだ。原発2基分に相当するといっているが、年間の発電力は原発1基分の半分だとか。

震災以後、急いで成立したこの制度、にわかに太陽光、風力発電が増えた感がつよい。この制度の対象となるのは、ほかに水力、バイオ、地熱があるが、あまりその話は聞こえてこない。

先月に買い取り価格も出そろい採算がとれると、企業は参画を急ぐのだが、買い取り価格は毎年見直されるから、その先行きは不透明なんだ。企業は発電コストダウンに努力すべきだが、ユーザーはいつまでその負担を追わないといけないのだろうか。原発が再稼働するとか、きっと再生可能エネルギーの普及とリンクしているはずだが、その道筋は見えないままなんだ。

2012年6月2日土曜日

家庭向け時間帯別料金制度、出足は鈍く

季節別電灯PS、関電HPより
家庭向け時間帯別料金制度、関西電力さんが7月から導入するとして、申込みを受け付けている。その出足が鈍いようだ。
「季節別電灯PS」という料金メニュー、7/1~9/30までの平日13~16時までの料金が約53円で割高、23~翌日7時までは、約8円と安くなる。2~3万件の申込みを目標にしていて、問い合わせの件数が多かったが、申込み件数はまだ多くないという。(by日経)

各家庭で、どの時間帯にどれだけ電気を使っているか、わからないから良し悪しがわからないし、迷う家庭が多いだろう。北九州市で始まるダイナミックプライシングの実証実験でも高値・安値の料金差が10倍もあるようだが、最適点はどこかにあるように見える。ともかく、各家庭では、自分たちが何時にどれだけ電気を使っているか知りたがっているはずだ。

2012年5月29日火曜日

ゼロ・エネルギー推進室

ZEB概念図
ゼロ・エネルギー推進室は、資源エネルギー庁の助成により、環境共創イニシアチブを含む3団体の共同事業体。住宅・建築物のゼロ・エネルギー化をめざして、高効率設備機器導入、制御機構導入を助成する。
この推進室が、建築物のネット・ゼロ・エネルギー化へ向けた補助金制度をスタートさせて、公募を募っている。投資金額の1/3以内を助成対象とし、ZEBに資する基本要素を一つ以上導入し、新築は30%、既存は25%以上の省エネできること、エネルギーマネージメントシステムを導入することを条件にしている。
ZEBに資する基本要素として、建物(外皮)性能向上、内部発熱削減、省エネシステム・高性能機器設備の導入、創エネルギー導入・その他をあげている。
公募締切は6/29、説明会も全国巡回であるとのことだ。
詳しくはこちらから、http://www.zero-ene.jp/zeb/more/index.html

2012年5月14日月曜日

海上浮力発電

福島沖に「浮体式」の洋上発電機が建設予定のようだ。こうれまでは着床式がイギリスなどで開発がすすんでいたが、福島のように海底が深い海には浮式が向いているようだ。海上であるため、羽の大きさを大きくでき、発電出力もその分大きくできるとのこと。ブレード(羽)の大きいには直径165mものあるとか。海上だけら、陸と違ってどんな大きなものでも運べるから可能だとか。海の上だから耐久性の問題など課題は多いのだが、1機で数MWの出力を期待できるまさにウインドファームだ。
洋上発電by共同通信

2012年4月3日火曜日

中電、冬の節電終了!!

中日新聞(3/30)より
先月30日、中電の今年冬の節電要請が終了したそうだ。浜岡原発を停止して逼迫が懸念されたが、大きな混乱はなくこの冬を過ごせた。という記事が中日新聞に載っていた。また、上の電力需給状況図も掲載されていた。
が、この図を見てびっくりした。これだけの需要変動に応じて供給力が細かく追尾できたことだ。当たり前かもしれませんが、、詳細な仕組みはわからないが、周波数なんかを監視して供給力を自動制御しているだろう。といってもすごいなぁと感心する。
太陽光発電などが供給力に加わると、供給力の制御が難しくなるといわれる。ですが、ここまでできるのであれば、素人にはすんなりできるような気もしなくもない。

2012年3月25日日曜日

誤字脱字を発見しにくいわけは、

パソコン画面で誤字脱字を見つけにくい理由があるようだ。紙だと、文字は動かないので、脳はその位置、場所に注意を向けるようにコントロールできる。しかし、パソコンでは原稿をスクロールしたりして文字の位置が変わるので注意を向けてみれないわけだ。「脳を創る読書」の著者で知られる、東大の脳科学の先生(酒井邦喜先生)がそういう。
わざわざ紙に打ち出して確認するのが紙の無駄と思い、罪悪感もあったが、これはもう仕方がないようだ。
Ipadで読む産経新聞

2012年3月16日金曜日

2連覇達成

授与式(左は支部長の奥宮先生) 
研究室の吉岡沙野さんが、空気調和・衛生工学会中部支部学術研究発表会にて優秀ポスター賞に選ばれました。論文タイトルは、「業務用ビルにおける外気負荷低減手法に関する研究」でありまして、延べ床面積5,000m2のオフィスビルを対象に、クール/ヒートチューブの導入効果を定量的に評価しました。クール/ヒートチューブを導入することによって年間一次エネルギーを約1%削減できることが示されました。

2012年3月13日火曜日

ETS、はやくも座礁か?

今年に入ってEUではETSを導入した。ETSとはEmissions Trading Schemeの略語でEU内を離発着する飛行機に炭素税を課す制度だ。当初から中国とアメリカは反対を表明している。ところが、7つのEU航空会社が、ETS制度に文句をつけたようだ。ETSを導入したことで、貿易報復をうけるなど仕事がなくなるとして不満を表明したことである。
ETSの意義は分かるが、未だCO2排出に対する国際的な合意が取れてない状態でEUだけが規則を強行するにしてもうまくいくはずがない。ETS存続するか、関心が高まる。
By BBC News

2012年3月8日木曜日

室外機に水噴霧?

エネカットという商品名でも知られる、室外機に水を噴霧してエアコンの効率を高める技術が名大のES総合館に採用されたようだ。今日、研究会があり、その研究発表を聞いてきた。

水噴霧が効果が出るのは外気温が30℃以上のときのようだ。それもそのはず、水の蒸発冷却効果が相対的に大きく影響を与えるのは気温の高いときだろう。さらに、室外機の負荷率が高いほうが効果が出やすいようだ。
逆をいうと、低負荷率で運転されているとき、水をかけても効率向上にあまり寄与できないことも想定できる。機器容量の過大設計が多々あるなかで、さらに節電で負荷を減らす一方で、むやみに水をかけて効率を上げようとしてもうまくいかないから要注意だ。
ダイキンさんのスカイエネカット

2012年3月3日土曜日

PVEXPO2012~国際太陽電池展~

色素増感太陽電池
昨日まで、国際太陽電池展が東京ビックサイトで開かれたようだ。その中で注目を集めたのが、レアメタルを使わない太陽電池。ルテニウムなどのレアメタルを使わず、色素が光エネルギーを吸収して電気に変換する仕組みで色素増感太陽電池という。スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のフォトニクス・アンド・インタフェース研究所が開発した太陽電池。赤・青などカラフルな太陽パネルを造れるのが特徴だ。これが窓に組み込まれていたら、だれも文句はないだろう。(産経新聞)

Windows8次のOSとなるか?

Windows XPはいまだに愛されている。Vista、Windows7は次々と公開されたものの、XPは古く感じない。タブレットPCがデスクトップPCをうって変ろうとするこの時代、Windows8は公開されようとしている。ウルトラPCとかわけの分からないのが市販されているけれど、Windows搭載のタブレットで軽く動くPCが本当はほしいのだ。Windows8はその要求にこたえてくれるかが成功のカギだろう。Windouwsの代名詞であるスタートボタンが消えてタブレット向けに変貌したようだが、いつになったらその姿を見せてくれるか楽しみだ。今年の秋には見れるかと期待を膨らませる。
Windouw8のスタート画面

2012年2月26日日曜日

こぎながら発電

自転車通勤が多いが、下り坂を走る時にブレーキをかけると発電したらと思ったことがある。わずかであろうが、登り坂のときにはためになるだろうし、と思った。もちろん、走るときだって同じだ。発電したらそれを充電して使いたいときに使えるだろう。と何度か思ったことがあった。
ところが、昨日デパートに行ったら、そんな自転車が店頭にならんであった。パナソニックさんが出した新製品のようだ。興味津々見ていた。さすがに値段はなかなか手が出せないレベルだったが、ほしい!!。
パナソニックHPより

2012年2月20日月曜日

授賞式

2月18日(土)、建築学会東海賞論文賞の授与式がありました。ドライミストに関する研究論文が光栄にも東海賞に選ばれました。今回、受賞された論文はドライミストの実証事例を紹介するとともに、CFD解析がミストの冷却効果を定量的に評価するに有効な手法であることを示したことに意義があります。また、このことが高く評価されたことであり、大変うれしく思っています。
H23年度 東海賞授賞式

連名者は以下の方です。
山武の山田氏
東京理科大学の辻本先生
名古屋大学の奥宮先生

2012年1月19日木曜日

太陽光発電促進付加金

電気料金のお知らせ
みなさん、電気料金の請求書をじっくりご覧になったことはありますか。今月の使用料と請求額、そして昨年の同じ月の使用量と見比べることはやっていたが、今日はたまたまじっくりみていたら、「太陽光発電促進付加金」という文字が目に入った。小さくで今まで気づいていたかったが、気になったので調べてみた。

2009年11月にスタートして、太陽光発電の余剰電力の買い取り制度で、買い取ることになった太陽光発電の電気を購入する費用に充てるらしい。1kWhあたり6銭で、今月は24円を払わされることに、、、1kWhあたり6銭といっても大口の支払い額はバカにならないはず。これがどこかで太陽光発電の普及に役に立つんだな。

付加金の単価は前年の太陽光発電余剰電力の買い取り費用の総額から決まるって中電さんのHPに書いてあった。これがまた高くなるんだろうな。

2012年1月14日土曜日

政府の節電対策in韓国

繁華街のネオンサイン 出典:韓国日報
韓国の政府が打ち出したこの冬の節電対策は室温緩和とネオンサインの規制だ。公共建物は18℃、民間は20℃以下とすること、ネオンサインは17時~19時は全部オフ、それ以外は数を制限する。
室温緩和は確かに効果のある対策だが、年間冷房型の建物にそれは意味はなさない。逆に冷房しないと政府の対策は履行できないはずだ。オフィスでは寒くて仕事ができない苦情も多々あるようだ。これでは生産性低下で本末転倒ではないか。?
ネオンサインの規制は、ネオンサインの電力使用量がどれくらいの割合を占めるか不明だが、もっと大口の需要家があるはず、ネオンサインの規制で庶民生活への影響が逆に心配だ。本当にこれでいいのか再度考えてほしい。

2012年1月9日月曜日

地球温暖化で氷河期が遅れる?!!

Picture of Ice age produced by BBC news
温室効果ガスのCO2の濃度が390ppmまで上昇し、今後さらに上昇し続けることを阻止しようと国際的な取り組みが要求されている。ところが、このCO2濃度の上昇によって氷河期の到来が遅くなると予測する学者がいるそうだ。科学者たちは、氷河期が地球規模のサイクルから考えて1,500年以内で氷河期が到来するとしている。氷河期が到来するには、CO2の濃度が240~290ppmでないといけない。これは現在の390ppmと比べて低く、氷河期の到来はないとか、、氷河期が来れば食料不足で人類は滅亡の危機に侵される。
これをいい口実に地球温暖化は歓迎する事象であり、CO2排出抑制を楽観的に考えるひともいるようだが、カナダの大学研究チームは地球温暖化の進展はもっと大きい災いを引き起こすと警告している。(BBC News)

2012年1月7日土曜日

冬の電力需給in韓国

韓国の電力供給能力は約7,900万kWだが、この冬の寒波で予備率が少なくなることが懸念されている。この対策として「需要資源市場」を開設して100万kWを確保したそうだ。これは、あらかじめ同意を得た消費者に通報して電力消費を控えてもらう仕組み。このほか小規模の電力事業者の発電所の稼働で15万kWを確保する見込みだそうだ。
電力需給が一番不安視される時期は、1月の2~3週目で、需要側においては、暖房温度設定緩和や広告ネオンの使用抑制などの対策を強化するとしている。
夏と違って、冬は照明を消してしのげる単純な問題ではない、エネルギー効率の向上に向けて知恵を絞るべき問題だと考える。

電力取引所の電気予報