2014年12月9日火曜日

病院建築の短命さ

先週土曜、病院建築の短命さを考える、研究会が行われた。そこで、名市大の学長先生、柳澤先生、中原先生、谷口先生を含む7人の先生のご講演いただいた。

愛知県の病院建築の平均寿命は約40年、短命といわざるを得ない。そのわけは、社会的、経済的、物理的要因があり、医療技術の進歩、行政の政策、設備の老朽化が主な理由として挙げられた。

確かに、今から過去を振り返ると長寿命というキーワードはあまり重視されないまま、今に至っている気がした。だから、ちゃんとメンテする気にもならなかっただろう。うすうす長寿命化にむけてこれからは設計することが望ましいんだと理解しつつ、また今後40年、50年後、長寿命化でよかったか、はてながつく。

今の高齢化、人口減少など考える医療現場も介護中心の医療サービス普及に変わる可能性もある。今抱えているストックを病院として甦らせるのはいいが、その将来の転用も考えた設計が必要ではなかろうか。

いろいろ考えさせられる講演会であった。

パネルディスカッション2014.12.6

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