2018年12月27日木曜日

環境省のZEBポータル

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)の日本社会への浸透が目まぐるしい。2012年に公表された「低炭素社会に向けた住まいと住まい方の推進に関する工程表」には2020年と30年までのZEB達成目標を打ち出しており、その目標実現に向けて着々と進んでいる。

この「ゼロ」を目指す取り組みはEU諸国から持ち上がったのが最初である。2006年にはイギリスがゼロカーボンハウスを10年以内に実現すると政策を策定して世界をリードした。日本でのは2008年の洞爺湖サミットでZEBが議題に上がったのがその始まりだろう。

さておき、今回環境省がZEBポータルを立ち上げてZEBに関する定義や実現可能性、メリット、補助金制度、事例紹介について幅広く情報開示を行っている。みなさん、ぜひ見に行ってください。

http://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

ZEBを実現するための要素技術はだいぶ成熟しているといえる。あとは、費用対効果を見極めながら上手にその実現を推し進めることであろう。省エネ法の義務化が段階的にその範囲を広がるとしている。規制の強化に追い回されるのではなく、ZEB達成という革新ともいえるこの取り組みに積極的に取り組んではいかがでしょうか。
香港のゼロカーボンビル(ZCB)※環境省のZEBポータルと関係ありません。

2018年6月11日月曜日

空気調和・衛生工学会支部講演会

中部支部講演会が中部大学ナゴヤキャンパスにて開催されました。講師には早稲田大学の田辺先生が、”空気調和・衛生工学会のこれからの役割-SDGsへの貢献”と題して貴重な講演をいただきました。
田辺会長のご講演
日本のエネルギー基本計画からはじまり、日本のZEB、ZEBの将来、省エネの新しい概念、使わない価値、ESGと環境価値、などなどつぎからつぎへの興味深い話題を出していただきました。
空調・衛生となると、機械系の仕事に近いですが、エネルギーと密接に関係しながら、環境価値へとつながるこの業界で生き残るためにはどこに進んだらよいか考えさせられる貴重な時間でした。田辺新会長、ありがとうございました。!