2010年12月4日土曜日

日産、EV発売へ

本格的な電気自動車EVの市場が熱くなりそうだ。三菱、富士重工など軽自動車のEVを発売しているが、今月20日に日産が5人乗りの普通自動車EVを発売すると発表したのだ。価格は約400万円、1回の充電で200キロ走れる。日産はEVのもつ弱点を補うために、長距離運転時の格安レンタカーサービスや充電施設カーナビサービスなどを用意するという。EVは充電インフラが大きな課題で、EVの市場拡大にはまだまだ課題が多いというが、インフラ整備を充実させると同時にそれまでの解決・緩和策に知恵を絞らなければならない。

2010年11月30日火曜日

東芝、バッテリ内蔵テレビ発売へ

電力の安定供給は、世界的にみて日本が誇れるほどのレベルといえよう。しかし、その安定供給のためにはコストやエネルギー効率を犠牲にしていることが多い。また、風力発電や太陽光発電など自然エネルギーを利用するとなると、電力安定供給に負荷をかけるようだ。こうなったら、停電ありきの契約形態を設けたうえで、自然エネルギーをフル活用する戦略は今後考えられる。そして、蓄電装置つきの家電は求められるかもしれない。蓄電技術は年々進歩しているので、ご注目だ。

2010年11月26日金曜日

家庭の省エネ診断モデル事業

省エネセンターの東海北陸支部は、家庭の省エネ診断モデル事業を実施、12月17日までに省エネ診断を受ける家庭を募集中だ。省エネ診断は無料で、調査員が2回訪問し診断を行い、省エネ指南書を作成する。調査のためには、直近12か月の電気、ガス料金に関するデータが必要となる。診断の募集数は100件。みなさんもせひどうぞ。http://www.eccj.or.jp/local-info/tok/info.pdf

2010年11月23日火曜日

2009年の世界CO2排出量

2009年の世界CO2排出量は前年比で1.3%減となったことが発表された。中国など新興国の排出量増加が多かったことから小幅な減少にとどまったという。2009年の排出量は八十四億トンなんだとか。今年の予想は2009年に比べて3%程度増加する見込みで予想通りだと過去最大の増加幅なんだそうだ。

2010年11月18日木曜日

BTO

BTOだとBuild to Orderといって組み立て注文方式のPCのことをBTOパソコンと呼ぶがこれとは違う。Building Transfer Operateの頭文字、建設事業形態のひとつだ。建設関連の事業者が設計、建設を行い、その後、事業期間中の運用段階において維持管理、運用を行う事業形態である。IT業界ではサーバーやネットワークシステムなどBTOを採用しているようだが、建設業界ではエネルギー供給部門でこの事業が成り立つ。ちなみにBOT(Building Operate Transfer)もあるようだが、設備の所有権をいつクライアントに移転するかで異なるという。

2010年11月17日水曜日

太陽電池の電動自転車充電装置

京セラが太陽電池を使って電動自転車のバッテリを充電するシステムを販売するそうだ。買い物のついでに駐輪場にある充電装置で充電するなんてもはや現実の話になる。これが浸透するば、ちょい乗りの車つかいは減らせるだろうし、低炭素社会へ向けて大いに貢献できると期待が寄せられる。

2010年11月9日火曜日

中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクト

東京都地球温暖化防止活動推進センターでは、中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクトを今年8月からスタートさせた。東京都内の中小規模事業所で発生するCO2排出権クレジット「都内中小クレジット」を、都が補助金を出して譲り受ける取り組み。企業にとっても自治体にとってもやさしい取り組みだ。第1回目分の41件が決まり、第2回目の募集を募っている。合計100件を募集する予定だそうだ。詳しくはこちらへ、http://www.tokyo-co2down.jp/c1-jigyou/j7/j7-03.php

2010年11月3日水曜日

Energy Plus Version 6.0

システムシミュレーションの有名なソフトのひとつと言えば、Energy Plusだろう。開発元はアメリカのエネルギー省である。最近バージョン6.0がアップデートされた。新しくなったのは、計算スピード最大で40%もアップしたそうだ。それとサンプルデータの拡充、機械換気・すきま風・ダクト漏えいの簡易計算モデル、室内Co2濃度計算モデルの追加、制御モデル、空調コンポネント強化、ライフサイクルコスト計算モデル追加など注目される更新が多い。
詳細はここから見れます。 www.energyplus.gov/energyplus_features.cfm

2010年11月2日火曜日

ビル省エネ診断技術者

省エネ法改正に伴い、省エネ法の規制対象となるビルが急激に増えたことをうけて、省エネセンターが独自の資格者制度をスタートさせた。建築設備業務に2年以上の経験を有する技術者が対象で、2日間の研修を受けたあと、指定ビルの省エネ診断報告書を提出、これが合格基準を満たせば資格がもらえるそうだ。今年度は120名の募集を募っている。来年4月の中旬には第1号のビル省エネ診断技術者が誕生する。

2010年11月1日月曜日

ドイツの原子力

ドイツは2021年までに今ある原子力発電所をすべて廃止する法案が成立しているようである。しかし、経済危機の陰が懸念されるなか、原発を延命させる法案を可決させようともめている模様。原発廃止の意気込みはよかったが、代替エネルギーの開発は追いつかないことにはどうしようもない。

2010年10月9日土曜日

生物多様性条約COP10

今月11日から名古屋で生物多様性条約の国際会議が開かれる。会議の目的は、その名の通り、生物資源を保全、持続可能に活用できるようにすること。また、これに加えて遺伝資源の利用から生ずる利益配分の国際ルールを策定することのようだ。世の中の生物はすべてが遺伝資源、これの利用によって生ずる利益ってなんのことか。ある微生物は特殊な化学構造の物質を作りだす。これを使って新しい薬や化粧品を作ることがよくあるらしい。ところが、微生物のような遺伝資源が自然豊かな国々にあるケースが多く、先進国の企業などはこれを使って利益を生み出すわけだ。これを配分しようという。開発の企業にとっては、利益配分は好ましくない話題だろう。珍しい生物を集めて展示したりして楽しそうだが、シビアな面もあるので、ご注目だ。

2010年9月26日日曜日

ことづくり

昨日(25日)、名古屋市立大学の環境デザイン研究所の第1回目のシンポジウムがあった。今回の得テーマは「健康と芸術工学」、芸術工学の理念をすこし理解できた機会であった。そこでは、ものづくりよりも大事なのは、「ことづくり」というお話があったが、一番印象に残る。ものづくりの前に設計図を描くのは当たり前。その設計図に至るまでのプロセスは大変だが大事であるとのメッセージ。一人ひとりの思いを大事にし、ときにはぶつかり合う思いを折衝する必要もある。それを設計図を落とし込むことが本当の設計・デザインである。芸術工学が目指すもののように感じ取った。

2010年9月15日水曜日

富山大学

先週まで富山大学で日本建築学会が開かれた。富山市はそれほど大きな町ではなかったが、道路は整備されていて綺麗なまちであった。富山大学は富山駅からバスで約20分、交通の便がよく快適な学会だった。駅前には立派な噴水があり、勢いよく水を吹き出し猛暑の疲れをいやしてくれた。片隅には共同利用の自転車が立ち並んでいてカードキーをかざすと使えるらしい。すこし涼しくなったら乗ってみたいな~なんて思った。市内観光はほとんどできなかったが、駅構内の市の観光PR映像で一通り見回った気がして帰ってきた。
駅前の噴水(ミスト式)





共同利用の自転車


2010年9月6日月曜日

学会(山口大学)をおえて

9/1,2,3の日程で、学会があった。今回は、地中熱利用HP、LCEMツール関連、CFDと連成するシステムシミュレーション、ツール比較、省エネ手法の効果算定などの論文発表を行った。オーガナイズセッションでは、BIMの一環としてCFDパーツ化に関する委員会が中間報告をしていた。吹き出し口の気流性状をあらかじめ入力しておき、パーツ化することで解析時の入力手間を省き、CFD解析を普及させようとする目的、えいや~と簡略化しかちなところが手軽にしかも丁寧に考慮できることが大歓迎すべきこと、その委員会のことからの成果が注目されることだ。

学会の会場となった山口大学

2010年8月19日木曜日

太陽光発電

愛知県の蒲郡という町で発見、バス停の時刻表を照らす光を太陽光パネルで作っていた。内部に蓄電池と感光センサーあり、昼間太陽光をあびて発電、夜になると点灯するのだろう。こんなところで自然エネルギーなんて、よ〜く考えてみれば、太陽の光を電気に変えただけで、昼間の光を夜にシフトしている。これからもっと当たり前のようになるといいね。
名鉄のバス停にて

2010年8月13日金曜日

制令フォーラムを終えて

制令フォーラム記念式典
8月6日から二日間の日程で、制令フォーラムが中国の珠海にて開催された。珠海は人口約百四十万の市で、少し前までは漁村だったが、今は工業団地として発展を成し遂げている。制令フォーラムは今年初めて開催されて、今後継続的に行われる予定にあるようだ。このフォーラムではエアコンの冷媒関係の動向、空調関係の動向がわかるよいチャンスであった。空調分野では顕熱と潜熱をわけて制御するデシカント手法が紹介され、これから研究開発が活発になりそうだ。