オランダの環境評価機関が、世界CO2排出量の最新のレポートを発表した。2012年のCO2排出量が新しくまとめられており、排出量の増加傾向に変化があるそうだ。
2012年の世界CO2排出量は345億トンで一昨年に比べて増えたことには例年と違いはないが、その増加率が1.1%と過去10年間の平均増加率の2.9%に比べて鈍化したということだ。
その理由として、中国、US、ヨーロッパ諸国の情勢と再生可能エネルギーの普及があげられた。中国は水力発電が増えたこと、USではシェルガス開発で石炭の使用をガスに変換されたこと、ヨーロッパ諸国の不景気がその要因だと分析された。再生可能エネルギーは2012年に世界シェアの2.4%を占めて、年々増加しておりその増加率も急伸しているそうだ。
この調子でいけば世界のCO2は減少に転じる日がくるかもしれないが、まだまだハードルが高いといえる。(BBCニュース)